解説
連とは、紙を数える際の単位で、洋紙原紙を1000枚、または板紙原紙を100枚分という意味です。
▲板紙の例(PW):四六判が「26.5kg」などと見えます
連量とは、紙1連(洋紙原紙1000枚もしくは板紙原紙100枚)で何kgかということを表します。連量は紙の厚さを表現するひとつの単位として使用されます。
一般的には重ければ厚手の用紙、軽ければ薄手の用紙といえます。ただし、嵩高といわれる軽くても厚さのある用紙などもありますし、用紙によっては同じ連量でも厚さは違うので、必ずしも紙の厚さと一致するものではないことをご注意下さい。
また、原紙は四六判・A判・B判・菊判などによってサイズが異なるため、連量の表記には『四六判110kg』『四六判<110>』『菊判76.5kg』『菊判<76.5>』というように必ず原紙のサイズを併せて書かないと用紙の厚さが特定できないことがあります。
例えば四六判110kgと菊判76.5kgとA判70.5kgは同じ厚さの用紙です。
連量の書き方
連量の書き方は以下のように何種類かあるようです。
語源
連の元となる言葉はream(リーム)から来ていると言われており、5連は5Rと書くことがあります。
なお、reamは古くは480枚または516枚、現在では500枚の紙を表す単位を意味します。
〔紙の取引単位{とりひき たんい}の〕連◆国際標準では、同じ大きさで同じ品質の500枚の印刷用紙で、20帖(quire)に相当する。標準化される前の480枚または516枚を単位とするreamは、それぞれshort reamとprinter's reamと呼ばれる。
reamの意味・用例(英辞郎 on the WEB)
連:紙の取引単位で20帖ちょう(quire);((米)) 500枚,((英)) 480枚,日本では1,000枚に当たる.
◆印刷用紙は損紙を入れて516枚を完全な1連とし,これを printer's ream,perfect ream という.
reamの意味(『小学館ランダムハウス英和大辞典』(第2版) goo辞書)
関連情報・参考資料
- Vol.2 洋紙の寸法、米坪と連量|紙の取引基礎知識(米坪.com)
- 印刷人なら暗記してほしい・・・用紙の規格(JAGAT)
- 用紙の厚さ・重さについて《連量・米坪量 一覧表》(DTP・印刷用語集)