解説
どん天返しとは、表面を印刷した後に、くわえ側から見て左右180度回転して裏返し、同じ版を使用して印刷することを指します。
※A'・B'・C'・D'はそれぞれA・B・C・Dの裏面を表しています。
例えば、両面プロセスカラー印刷を行う場合、片面毎に刷版を出力する方法(=8版)に比べ、半分の4版で済みます。両面印刷機を使用して1回通しで印刷する場合と、片面印刷機を使用して2回通しで印刷する場合とコスト・品質を考えて選択することが重要です。
ベタや総インキ量が多い濃い絵柄の印刷においては、片面印刷後に時間をおいてもう片面印刷する場合は、時間を空けすぎるとグロスゴーストが発生する可能性が高まるので注意が必要です。
また、面付け時には、設計の時点で用紙の左右のセンターに配置しないと、裏面印刷時にずれてしまうので注意が必要です。
「どん天返し」は「打ち返し(うちかえし)」「がんどう返し」(強盗返し・龕燈返し)と呼ばれることもあります。
面付けの例
関連情報・参考資料
- だるま返し(面付け・印刷)(DTP・印刷用語集)