解説
切り抜きとは、画像・イラスト・オブジェクトなどで必要な部分だけ表示・印刷されるように加工することを指します。背景に印刷には不要なものがある場合などで使用する加工です。
Photoshopでは…
Photoshopではクリッピングパスやレイヤーマスクなどの機能を利用して必要な部分の範囲を指定します。
Photoshopでは不要な部分を透明にすることでも切り抜きを行うことができます。(貼り込むレイアウトソフトによっては透明を利用した切り抜きが有効にならない場合があります)
▲Photoshopでの切り抜き~クリッピングパスを使用した場合
▲Photoshopでの切り抜き~レイヤーマスクを使用した場合
Illustratorでは
Illustratorではクリッピングマスク(マスク)の機能を利用して必要な部分の範囲を指定します。
▲切り抜きたいオブジェクトと切り抜くための基準となるパスを選択します
▲メニューから「オブジェクト」→「クリッピングマスク」→「作成」を選択します。(バージョンによっては「クリッピングマスク」は「マスク」と表現されています)
▲基準となるパスに沿って切り抜きされました
InDesign・QuarkXPressでは…
InDesignやQuarkXPressではバージョンによっては画像から自動的に切り抜く範囲を指定できる機能を持っていますが、精度があまり高くないため、元の画像で切り抜く作業を行う方が良いでしょう。
切り抜き作業時・依頼時の注意点
PhotoshopやIllustratorでは主にパスの機能を利用して切り抜く範囲が指定されますが、人物や動物の毛の部分・自転車のスポーク・籠・花・電線などの切り抜きはパスを生成する作業に多くの時間が掛かるため、作業を依頼する場合は注意が必要です。