解説
収集とは、Illustrator・InDesign・QuarkXPressなどでリンクされている画像ファイルや使用しているフォントファイルなどを特定の場所に集める作業のことを指します。
Illustrator・InDesignでは「パッケージ」と呼ばれています。
制作の現場では、例えば毎月発行する定期刊行物で共通のロゴは「共通」フォルダにあって、その月の画像データが「○○年××月」フォルダにあるといった、画像ファイルが複数のフォルダに分かれている時に『「○○年××月」フォルダの画像は添付したが、「共通」フォルダの画像は添付し忘れた」などの問題がよく発生します。
収集を行うことによって、データ入稿の際にリンク画像の添付し忘れなどの問題を事前に防ぐことができます。
InDesign CS3で収集を行う場合は「ファイル」→「パッケージ」を選択します。
QuarkXPress 8で収集を行う場合は「ファイル」→「出力ファイルの収集」を選択します。
注意点
InDesignやQuarkXPressの収集の機能ではドキュメントに貼り込まれている(リンク配置されている)ファイルの中にさらにリンクされているファイルなどの収集は基本的にできません。
(Markzware Flightcheckなどの専用ソフトウェアを使用することでそのようなリンクファイル中のリンクファイルなどの収集も可能な場合があります)
QuarkXPressのバージョンによっては、「1月」のフォルダの中に「01.eps」、「2月」のフォルダの中に「01.eps」(お互いの「01.eps」は内容が違う)というものがあり、どちらのファイルにもリンクしている状態で収集を行うと、ファイル名が同じため、片方の「01.eps」が上書き保存されてしまいます。つまり片方のファイルが消えてしまいます。収集を行った後に正しくファイルがリンクされているかどうかをご確認ください。
アプリによっては、上記のような違うフォルダにファイル名が同じものが存在している状態で収集を行うと、ファイル名に「_1」などの文字が付加されて同じファイル名のものを上書き保存しない処理がされ、自動的にファイル名が変更されますので注意が必要です。