クイック解説
一般的にDTPでは1ポイント(1pt)≒0.35278mm(0.3528mm)
解説
ポイントとは、文字や図形のサイズを表す単位のことです。
1ポイントの定義は、様々なものがありますが、DTPのソフトウェアでは「1インチ÷72」として使用されることがほとんどです。
1インチは25.4mmなので25.4÷72=0.3527777…mmとなります。
※JISでは1pt=0.3514mmと、DTPで使用するサイズとは異なったものになります。その他アメリカ式ポイント(1pt=0.3514mm)・ディドー式ポイント・フールニエ式ポイントなどがあります。
pt⇔mm変換一覧表
pt | mm (小数点以下2桁) | mm (小数点以下4桁) |
0.125 pt | 0.04 mm | 0.0441 mm |
0.25 pt | 0.09 mm | 0.0882 mm |
0.5 pt | 0.18 mm | 0.1764 mm |
1 pt | 0.35 mm | 0.3528 mm |
2 pt | 0.71 mm | 0.7056 mm |
4 pt | 1.41 mm | 1.4111 mm |
6 pt | 2.12 mm | 2.1167 mm |
8 pt | 2.82 mm | 2.8222 mm |
10 pt | 3.53 mm | 3.5278 mm |
10.5 pt | 3.70 mm | 3.7042 mm |
11 pt | 3.88 mm | 3.8806 mm |
12 pt | 4.23 mm | 4.2333 mm |
14 pt | 4.94 mm | 4.9389 mm |
16 pt | 5.64 mm | 5.6444 mm |
18 pt | 6.35 mm | 6.3500 mm |
20 pt | 7.06 mm | 7.0556 mm |
22 pt | 7.76 mm | 7.7611 mm |
24 pt | 8.47 mm | 8.4667 mm |
26 pt | 9.17 mm | 9.1722 mm |
28 pt | 9.88 mm | 9.8778 mm |
30 pt | 10.58 mm | 10.5833 mm |
36 pt | 12.70 mm | 12.7000 mm |
48 pt | 16.93 mm | 16.9333 mm |
60 pt | 21.17 mm | 21.1667 mm |
72 pt | 25.40 mm | 25.4000 mm |
96 pt | 33.87 mm | 33.8667 mm |
100 pt | 35.28 mm | 35.2778 mm |
0.5 mm | 1.42 pt | 1.4173 pt |
1 mm | 2.83 pt | 2.8346 pt |
2 mm | 5.67 pt | 5.6693 pt |
4 mm | 11.34 pt | 11.3386 pt |
6 mm | 17.01 pt | 17.0079 pt |
8 mm | 22.68 pt | 22.6772 pt |
10 mm | 28.35 pt | 28.3465 pt |
15 mm | 42.52 pt | 42.5197 pt |
20 mm | 56.69 pt | 56.6929 pt |
30 mm | 85.04 pt | 85.0394 pt |
50 mm | 141.73 pt | 141.7323 pt |
80 mm | 226.77 pt | 226.7717 pt |
100 mm | 283.46 pt | 283.4646 pt |
※小数点以下の値は指定桁で四捨五入しています。
補足:PostScriptの単位系はポイントなので、mmからの変換誤差に注意
PostScriptの単位系はポイントになっています。
このためDTPのソフトウェアはポイントによる計算を基本に行っているものが多く、ポイント以外の単位(例:mmなど)でレイアウトを行うと、単位をポイントに変換するときの誤差で実際の位置からずれてしまうことがあります。
QuarkXPress 3.3などでEPS書き出しを行い、面付けソフトウェアで見開きの部分がずれてしまう現象が発生することがあるのは、主にソフトウェア内部のmmからポイントへの変換誤差によるものです。
boundingboxの数値を書き出すPostScriptが、キチンと点Aの部分はX=20mm・Y=17mm、点BはX=30mm・Y=27mmと書き出してくれれば、何の問題もないのですが、PostScriptのboundingboxは整数のpoint値しかサポートしないのです。 点Aはpointに換算するとX=56.6929pt・Y=48.1895ptとなりますが、PostScriptではX=56pt・Y=48ptと小数点以下の数字を丸めて整数にしてしまいます。この丸め方の規則は四捨五入でもないようです。 もちろん点BもX=85.0396pt・Y=76.5352ptがX=86pt・Y=77ptと丸められてしまいます。
この点A・B共に丸められた、いいかげんな数値をboundingboxとしてIllustratorはPostScriptに書き出すのです。【図6】
【図6】
なぜずれる?Illustratorの画像(Designerのゴミ箱)