“雲竜紙” の意味・解説

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表記・読み

解説

雲竜紙とは、ベースとなる紙に長めの繊維を入れて雲のような模様を表現した紙です。

雲竜紙では、繊維がくねって曲がったり、直線的になったりと、様々な模様となっているのが特徴です。

なお、雲竜は、雲の中の竜(龍)という意味になります。


「和紙」の雲竜紙もありますが、現在では、和紙の代替としてレーヨン(不織布)をベースとした雲竜紙もあります。(つまり雲竜紙だから和紙と言うわけではありません)

雲竜紙は、紙の風合いから、和の商品(着物・帯・お酒・お茶・和菓子など)の包装や掛け紙・巻紙などとしてよく使われています。


雲竜紙」は様々な銘柄や種類(型番)があり、雲竜柄や紙の透きによって風合いが大きく異なる場合もあります。

同じ「雲竜紙」でも、銘柄や種類(型番)が異なると、以下の様に雲竜柄の密度や紙の透明度が異なります。

雲竜紙の銘柄指定がある場合はご注意ください。

紙の表面:瑞穂レーヨン雲竜紙 #5311 (1)

紙の表面:瑞穂レーヨン雲竜紙 #5311 (2)

紙の表面:他の雲竜紙(1)

紙の表面:他の雲竜紙(2)




関連サービス

吉田印刷所では、レーヨン紙不織布)の雲竜紙であるである「瑞穂レーヨン雲竜紙 #5311」にカラー印刷できる技術を持っております。

多色刷りの表現にご興味ある方は、詳細を以下のページからご覧下さい。


参考情報

雲竜紙(うんりゅうし)

『三椏あるいは楮の紙に、手ちぎりした楮の長い繊維を散らせて雲形文様をあらわしている紙。大典紙・筋入り紙ともいう。』

和紙用語集(越前和紙)


大典紙(たいてんし)

『福井県で雲竜紙(うんりゅうし)をつくりはじめたのは大正14年(1925)で、昭和3年(1928)昭和皇即位の大典があったので、雲竜紙を大典紙と呼称した。…手ちぎりの長い繊維の量が少ないのを大典紙といい、量が多いのを雲竜紙と区別するところもある。』

和紙用語集(越前和紙)


■大典紙(たいてんし)

雲竜紙の原型といえるもの。三椏の紙に楮の手ちぎりの長い繊維を散らした紙。昭和の初め、即位の大典でにぎわった頃に越前紙がはじめ、以後、他産でも行われるようになった。

和紙用語解説(因州和紙・和紙の井上紙店)