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表記・読み
- シーズニング…しーずにんぐ
解説
シーズニングとは、印刷室(印刷機がある室内)に印刷用紙を一定の時間置いておき、周囲の温度や湿度に合わせることを言います。
置いておく時間は用紙の種類や印刷室の環境によりますが、半日から1日程度の場合が多いようです。
シーズニングが必要な理由
シーズニングがなぜ必要なのでしょうか?
紙は周囲の温度や湿度が変化することで、紙の内部にある水分を吸収したり、放出したりして、紙の伸び縮みが発生します。
例えば印刷時の場合、印刷会社に入荷した用紙を保管する紙倉庫と印刷室とで、温度・湿度が大幅に異なると、紙の伸び縮みが発生します。このことにより、印刷機内での状態が不安定になり、印刷の位置がずれたり、印刷カラーが不安定になったりする場合があります。
このため、シーズニングで用紙を周囲の環境(印刷室)に合わせることで、用紙への吸湿・放湿を繰り返し行い、水分が平衡状態に近くなることで、用紙の伸び縮みは安定化してきます。
用紙の伸び縮みが安定化することで、印刷の正確さや安定度も高まるので、用紙にはシーズニングが必要なのです。
補足
用紙の種類や印刷室の状態によっては、シーズニングが必要ないケースもあります。
また、湿度ではなく、紙倉庫と印刷室との温度差を緩和するために、紙倉庫から持ってきた紙をワンプやラップを外さずに印刷室に置いておくことをシーズニングと呼ぶ場合もあります。