“ヘアライン・極細線” の意味・解説

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表記・読み

  • ヘアライン…へあらいん
  • 極細線…ごくさいせん

解説

ヘアラインとは、非常に細い線のことです。極細線とも呼びます。細すぎるために、わずかに印刷されるか、まったく印刷されない線のことを指します。

線のカラーによりますが、線の太さ(幅)が0.1pt以下の線はヘアラインと言えます。

実際の印刷では線の太さが0.3pt未満の線は印刷不良になる場合があるため、線の太さは0.3pt(=0.106mm)以上の太さになるように設定しましょう。

線の太さが0.3ptのオブジェクト
線の太さが0.3ptのオブジェクト

Illustratorの塗りの線はヘアラインになる

Illustratorではパスのオブジェクトのアピアランスに「塗り」のみで色を付けることができます。

線の幅がなし(カラーなし)で塗りだけにカラーが設定されたパス
線の幅がなし(カラーなし)で塗りだけにカラーが設定されたパス

しかし、「塗りの線」は、Illustrator上では線の太さがないオブジェクトとなるため、画面上では表示拡大率によって表示されたり、消えたりと非常に不安定なものになります。

Illustratorで表示拡大率100%の表示:塗りの線は見えている
Illustratorで表示拡大率100%の表示:塗りの線は見えている
Illustratorで表示拡大率150%の表示:塗りの線は見えない
Illustratorで表示拡大率150%の表示:塗りの線は見えない
Illustratorで表示拡大率200%の表示:塗りの線は見えている
Illustratorで表示拡大率200%の表示:塗りの線は見えている

「塗りの線」は、印刷では家庭用プリンター程度の解像度であれば線として印刷されることもありますが、オフセット印刷やオンデマンド印刷の業務用印刷機では、線が非常に細く再現されることで、線がかすれて印刷されてしまったり、線が消えた印刷になってしまったりすることがあります。

「塗りの線」はヘアラインになり、印刷トラブルの原因になります。使用しないでください。

関連ページ

以下のページではIllustratorで細すぎる罫線をチェックする方法を紹介しています。